定期健診の大切さ
欧米では定期検診・クリーニングは当たり前に行われています。
定期検診を受けている人の割合は、スウェーデン90%、アメリカ80%に対し、日本はわずか2%です。
そして70才になった時に残っている歯の数は、スウェーデン20本、アメリカ17本に対し、日本は8本に留まっています。
日々の検診は、将来の食生活や全身の健康に大きな影響を与えるのです。
歯を失うと、
快適に食事ができない、喋りにくくなる、肩こり・腰痛になる、口元のシワが増える
など、今まで当たり前だと思っていたことが大きく制限されるようになります。
歯を失う原因は主に歯周病と虫歯です。
歯周病は、目立った自覚症状が無いまま進行していきます。
また、糖尿病と同じように慢性疾患ですので、一度進行すると完全に元の状態には戻ることはできません。
またむし歯はかなり進行するまで痛みが出ず、自分で気づくことは難しいです。
進行すればするほど、治療の期間や費用がかかってしまいます。
4ヶ月に一度、一年で3回の定期検診を受ければ、メンテナンスと早期治療によって、病状の進行と治療期間・治療費の負担を最小限に抑えることができます。
歯を今の健康な状態でキープするためには、定期的なメンテナンスが必要です。
「痛くなってから行く歯医者」ではなく、「痛くなるのを防いでくれる歯医者」と考え、定期検診を受けましょう。
位相差顕微鏡
いいやま歯科医院では、定期検診の際に位相差顕微鏡を使用して、お口の中の細菌状態を確認しています。
菌をコントロールすれば、歯周病の進行を防ぐことが出来るのです。
顕微鏡の映像は保存できますので、次回の検診時に比較し、改めて診断します。
また、結果によっては
お薬で内側から歯周病を治す口腔細菌リセットコースや3DS治療などをご提案させていただくこともあります。
詳しくは院内パンフレットをご覧ください。
唾液検査でわかるお口の健康状態
新システムSMTとは
新システムSMTについて、以下記載します。
・検査結果シートで健康状態がわかりやすい
・お口を10秒ゆすぎ、5分待てば測定完了
・今までより多くの項目が調べられる
唾液からわかること
歯の健康に関する項目
・虫歯菌の多さ
・お口の酸性度
・酸を中和させる機能の働き
歯ぐきの健康に関する項目
白血球:増加していると隙間に細菌や異物あり
タンパク質:細菌や歯垢の影響で増加します
お口の中の清潔度に関する項目
アンモニア:細菌が多いと唾液の中のアンモニアが増え口臭の原因になるといわれています
結果が出たら、衛生士が診断・指導を行います
歯磨きの仕方、使っている歯ブラシ、歯磨き粉、食生活など、虫歯や歯周病にならないように患者様ご自身が習慣を整える必要があります。
その管理を行うのが歯科衛生士です。正しい予防は、正しい情報、正しい検査から。
唾液検査を受けて、自分のお口の状態を知ってみませんか?
カリオロジー
どうして虫歯ができてしまうのか、その実態をきちんと理解し、虫歯にならないようにコントロールすることを、カリオロジーといいます。
歯に付いた虫歯菌は、食事の際に歯に付着した糖を取り込んで酸を放出し、歯の表面(エナメル質)を溶かします(=脱灰)。
しかし、溶けだしたミネラルやイオンなどは、再び歯の表面に戻り、歯の表面を修復します(=再石灰化)。
人の口の中は食事のたびにこの脱灰と再石灰化を繰り返しているのです。
再石灰化が間に合わないと脱灰が進み、やがて虫歯となります。
ごく初期の虫歯であれば、ほとんど削る必要はありません。
日々の口腔ケアをきちんとすることで再石灰化を促し、症状の進行を防ぐことができます。
これもカリオロジーのひとつです。
大切な自分の歯を削ってしまうことのないよう、
虫歯の仕組みを頭の隅に置いておくことをおすすめします。
原因から考える
虫歯には主に三つの原因があると言われています。
お口の中の細菌、食事に含まれている糖類、そして私たち自身です。
虫歯になってしまう原因は人それぞれです。
抵抗力や唾液の量など体質的に虫歯になりやすい方もいらっしゃいますし、生活習慣、食生活、あるいは歯ブラシが不十分であることも考えられます。
私たちは単に虫歯を治療するのではなく、その原因を患者様ひとりひとり考え、どういった状況であるのか、どうすれば虫歯を防げるのか、というカリオロジーに基づいて治療を提案しています。
メンテナンス
当院では四ヶ月に一度の定期検診を推奨しています。
定期検診では、歯と歯茎の状態の変化の確認や、歯みがきの仕方、お口の中の記録などを行います。
また、チェックだけを目的としているわけではなく、日ごろご自身ではケアしきれないところのクリーニングや、専用の機械でないと落とせない歯石取りなどを定期的に行うためでもあります。
1.問診
変わりがなかったかどうか、気になっているところがないか伺います。
症状のある方には、どのような症状がいつ頃からあるのか、詳しく問診していきます。
2.お口の中の確認
虫歯や歯ぐきの炎症などがないか、歯みがきは上手く行えているかをまず診て確認します。
また、歯石や着色汚れなどの付着がないかも一緒に確認しています。
3.歯ぐき(歯槽膿漏)の検査
器具を使って歯茎の深さを測定し、記録します。
その際に歯茎からの出血や膿がないか、歯が揺れていないか一本一本確認していきます。
4.お口の中のお写真
デジタルカメラを使い、お口の中を5面方向から撮影します。
記録を取ることで、改善・悪化の変化を比較することができます。
5.レントゲン撮影
目では見えないところもしっかり確認するためにレントゲン撮影を行います。
虫歯、歯の根の膿、歯槽膿漏などを色んな情報を確認することができます。
6.細菌検査
お口の中の歯垢を取り、位相差顕微鏡で細菌の量と種類を確認します。
動画は記録できますので、前回の状態と比較したり、次回の検診の参考にすることもできます。
7.診断・説明
問診から細菌検査までの結果をふまえて診断を行い、その結果を分かりやすくご説明します。
フッ素
フッ素は再石灰化を促し、強くて硬い、虫歯になりにくい歯を作ります。
特に再石灰化が少ない乳歯に効果的です。
まだ歯が生えて間もないお子さまは是非フッ素をご利用ください。
当院のキッズクラブに入会すれば、小学生以下のお子さまはフッ素塗布が無料で行えます。
当院で使用しているフッ素は歯科専売のフルオール・ゼリーです。
定期検診(年に3~4回)の際に塗布させていただきます。
歯科医院で使うフッ素は体に影響のない安全な量ですのでご安心ください。
また受付ではご自宅用のフッ素を複数ご用意しております。
安価でお求めいただけますので、ホームケアにもぜひご活用ください。
料金
基本的に保険内で取り扱っています。