位相差顕微鏡で歯の細菌を見てみましょう
初めてのご来院や久しぶりのご来院のときには、位相差顕微鏡でお口の中にどんな細菌がいるか、検査を受けることがあります。
痛みの伴う検査ではございません。お口の歯垢をひと欠け取り、顕微鏡にセットします。
こちらがその顕微鏡です。モニターにつないで、衛生士の解説を受けながら、患者様ご自身も画面を見ていただきます。
では、どのような細菌がいたら歯周病の疑いが強いか、簡単に紹介いたします。
①正常な細菌
このような細菌しか見られない場合は、おおむね問題はありません。
引き続き定期健診とホームケアを行っていきましょう。
②黄色信号の細菌
カンジタ菌です。少しの量であれば問題ありませんが、増えてくると重い歯周病菌が増殖しやすい環境となっている場合があります。
③赤信号の細菌
スピロヘータ
歯肉アメーバ
トリコモナス
これらが見つかった場合、すでに重い歯周病である可能性が高く、そうでなくても、重症化の原因となる細菌ですので、注意が必要です。
この検査をもとに、歯周病の治療方針を衛生士と歯科医師が決めていきます。
お口の中は患者様ひとりひとり違いますので、きちんとした検査と問診で情報を集めることが何より不可欠です。
歯周病と関係している全身疾患はたくさんあります。体全体の健康を守るためにも、まずはご自身の歯周病の進行具合を確かめてみましょう。