骨粗鬆症
どうも歯科医師の徳永です。
歯科でも医科でも治療を行う前に医療面接を行います。医療面接では患者さんが一番困っていることを聞くのはもちろんですが、全身の状態についてもよく聞いておく必要があります。
最近は高血圧症や糖尿病、骨粗鬆症の患者さんが増えています。治療内容によっては深く関係してくるのでよく状態を把握しておかなければなりません。
例えば骨粗鬆症の患者さんは、その治療でビスホスホネートというお薬を飲んでいるか、注射していることがよくあります。この薬は骨粗鬆症にはとっても良いお薬なのですが、歯科治療を行うときには注意しなければなりません。
歯を抜くなどの外科処置を行った時に、うまく治らず顎の骨が壊死してしまうことがあります。この顎骨壊死が起きてしまうと治るまで何カ月もかかるので大変です。
骨粗鬆症でビスホスホネートを投与している患者さんは治療前に必ず報告していただきたいです。また、これから骨粗鬆症の治療を行う患者さんも、定期的な歯科検診を受けて口腔内の状態を良好にしておく必要があります。抜歯が必要にならないようにしましょう!
やむおえず抜歯しなければならないときは、ビスホスホネートを投与している期間や、その他の全身状態からビスホスホネートを休薬していただく場合があるので、しっかり歯科医師に報告するようにしましょう!