予防歯科ってなんだろう 2
前回の「予防歯科ってなんだろう 1」でお伝えしたように、歯を悪くしないようにしようというのが、予防歯科
では実際何をするの?
「歯を磨いているけど、私は大丈夫!」と胸を張っているかたの気持ちも分かりますが、重要なことは、検査を知ることなんです。当医院では先ずは簡易検査を行います。問診といって、患者さんの体、歯などの情報を先ずは聞き取ります。そして
①レントゲン写真(主にパノラマ写真)
②歯周基本検査(歯周ポケット 動揺 出血の測定)
③位相差顕微鏡
④口腔内写真(色々な方向から5枚撮ります)
⑤プラークコントロールレコード(略してPCRと呼びます)
これらの情報をもとにして、患者さんのお口の中を診断し、歯周病や虫歯になる危険度を簡易的に判断していきます。
これで問題がある方にはサリバテスト(虫歯の危険度を知るためのもの)、あるいは細菌検査(PCR-Invader法)で詳しくみていきますし、歯周基本検査では情報が少ないので、歯周精密検査というものを行います。そしてその人ごとの治療対策を練るんです。そして最後にはPMTCを行います。これってクリーニングとは違います。歯に汚れを付きにくくする治療方法です。
いち歯科医師の意見ですが、これをやっている人とやってない人では、本当に違うんです。人間の寿命が50歳ならば、正直予防歯科っていらないかぁって感じたりもしますが、それが80歳となると、まるっきり話が違う。また、認知症などの危険性も、歯の本数によって違いがあるとのデータがあります。
昔よりも歯の大切さが、色々な研究からわかってきました。
皆さん、歯を守るために、いや、全身を守るために、予防歯科を取り入れてみてください。