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親知らず②

 さて、親知らずパート②です。

歯科医師は下顎の親知らずを抜くときにレントゲン写真をみて、注意していることがあります。

それは下顎管という、神経が走っているトンネルです。

こちらのレントゲン写真、横になっている親知らずの斜め下に管みたいなのが見えますか?

 

 

sakai パノラマトリミング

 下の写真の黄色のラインのとこです。

 1_194623

これが下顎管です。

もう1パターンです。

tinone パノラマトリミング1_194622

この2つパターンを比べると2つ目のほうが歯と近い、むしろくっついているように見えます。

当然、歯を抜く際に傷ついてしまったり、圧迫してしまうリスクがあります。

 

 下顎管のなかを走る神経を下歯槽神経といいます。この神経は知覚をつかさどる神経なので、傷ついたりすると知覚異常・鈍麻が起こります。傷ついてしまった側の下アゴ周囲に起こります。

運動神経ではないので口が動かなくなることはないのですが、感覚異常が起こっているのでうまく口をゆすげなかったり、こぼしてしまったりします。

傷ついてしまっても完全に神経が切断されなければ、期間に個人差はありますが回復すると言われています。治療は薬物療法が基本で治ってくるのを待つしかありません。。

なので、術前にCT撮影をし三次元的に位置を把握することが大事です。

生まれ持った位置関係なので仕方ありませんが、しっかり検査をして抜くタイミングなども話し合い、なるべく低リスクで抜きましょう。

 

つづく..

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