虫歯の根の治療③歯の土台とかぶせもの
前回(こちら)に引き続き、歯の根の治療のご説明をします。
根の治療が済んだら、人工の歯を装着します。
まずはその歯を支える土台を入れます。土台には二つ種類があります。
①銀合金(保険適応)
価格:約2千円~3千円(税別)※負担割合3割として
メリット:金額が安い/強度がある
デメリット:硬すぎるため、歯が割れてしまうことがありますが、それが太く長い土台だった場合、再治療が困難です
さびやすく、根本が虫歯になりやすい
金属アレルギーが出る可能性が高い
②ファイバーレジンコア(自費負担)
価格:3万2千円(税別)※一歯につき・仮歯代込み
メリット:天然の歯の素材に似ている
歯が割れる可能性が低い
再治療が必要になった場合、除去が比較的簡単に行える
金属アレルギーが出にくい
デメリット:金額が高い
土台が入ったら、かぶせものを入れます。かぶせものにも3つの種類がございます。
①パラジウム合金(保険適応)
金額:約4千円(税別)※負担割合3割として
メリット:金額が安い
デメリット:見た目が悪い
隙間ができやすくとれやすい
さびやすく虫歯になりやすい
金属アレルギーが出る可能性が高い
②金合金(自費負担)
金額:6万円(税別)
メリット:さびないので虫歯になりにくい
精度が良く歯に優しい
側面を白くすることができ目立たない
金属アレルギーが出にくい
デメリット:金額が高い
セラミック(下記)よりは目立つ
白い部分が時間の経過とともに変色する
③セラミック
金額:8.5万円(税別)
メリット:見た目がかなり良い
さびないので虫歯になりにくい
金属アレルギーが出にくい
精度がよく歯に優しい
デメリット:歯を削る量が比較的多い
金額が高い
具体的にどう違うのかは、「見た目」「耐久性」「安全性」に分けられます。
見た目が自然なのは、やはりセラミックです。大きく口を開けて笑っても、周りの人に治療跡が気づかれることはほとんどありません。
耐久性ではゴールとが1番です。適度なわからかさがあり、精度も良いです。かぶせものは精度や材質の硬さによって使用できる年数に違いが出ます。耐久性と美しさの両方を求められる方には、金属にセラミックを焼き付ける方法もあります。
安全性は金属アレルギーの面から考えます。歯科用の金属は少しずつ溶けだし、金属アレルギーの原因になることもあります。セラミックは金属を使っていないので、とても安全です。ゴールドも金属アレルギーになりにくい材質です。
それぞれ患者様の求めるものに合わせてご提案させていただきます。
不安に思うこと、お悩み、ご希望、ご予算など、お気軽にスタッフまでご相談ください。