百害あって一利なし!タバコがもたらす悪影響
こんにちは。今回の担当は衛生士の古積です。よろしくお願いします!!
★タバコは良くない
タバコの煙の中には約200種類以上の有害物質、発がん性物質があります。また、タバコを吸っていない人もタバコを吸っている人と一緒にいることでタバコの煙を吸ってしまう受動喫煙により健康被害が問題となっています。今までは、タバコは嗜好品であるとされていましたが、タバコを止められないのは心理的依存とニコチン(依存性薬物)に対する身体的依存(ニコチン依存)より成り立つ「ニコチン依存症(薬物依存症の一つ)」として認識されています。
タバコの全身への悪影響は知られていますが、お口への影響はあまり知られていません。
★タバコがもたらすお口の中の悪影響とは?
1.歯ぐきの色素沈着
タバコを吸うことで口腔粘膜や歯ぐきが黒ずんできます。本人は見えないからと気にしなくても、笑った時、ご飯を食べる時など意外と目立っていることがあります。また、子どもをもつ両親が喫煙者だった場合、子どもの歯ぐきへのメラニン色素の沈着が見られることがあります。
2.歯の着色
タバコのヤニが歯の表面や歯石に付着して茶色く変色します。一度ついてしまうとご自身でのブラッシングでは容易には取れません。歯科衛生士による専門的清掃で落とすことが可能です。
3.口臭
タバコを吸う人には特有の口臭があります。タバコに含まれるニコチンやタールが歯ぐきの血管を収縮させ、血行を悪くし、唾液の分泌量も低下させてしまいます。唾液の自浄作用が低下することで結果、口臭がひどくなります。
4.歯周病
喫煙者は非喫煙者に比べ、歯周病になる可能性が大幅に高くなります。しかも1日の喫煙本数が増えれば増えるほど可能性が増加するのです。タバコを吸うことで歯周病になりやすくなり、かつニコチンの血管収縮作用により症状に気づかず重症化する傾向があります。
5.その他の影響
口腔がん(舌癌、歯肉癌、口唇癌など)などの可能性も高まります。
★禁煙をめざしましょう
歯周病は歯を失う可能性が高く、成人病の原因となる恐ろしい病気です。喫煙習慣のある方は、自分の身体とご家族や友人の健康を守るためにも禁煙について考えてみませんか?