歯科医院 100年構想
以前にも書きましたが、当医院 医療法人 ハッピースマイル いいやま歯科医院は、100年構想を持っております。
2000年5月に開業、2100年5月に、開業100周年を祝う!!
勿論、私は生きてはおりませんし、世代的には4世代くらい後の話だと思っております。
これは、医療法人全体としての「 夢 」なんです。
何を寝ぼけたことを!と思われるでしょうが、そうです、寝ぼけているのです。だから「 夢 」なんです。
どうしてそんなことになったのかはとても単純で、東北の震災がきっかけなんです。
医療機関は、患者さんにとって安心・安全でなければなりません。これは当然のこと。
でも、従業員にとって安心・安全であったのかを、震災をきっかけに考えました。
震災の日を境に、危機とまではいきませんが、くすぶっていた問題が、一挙に勃発!!さすがに私も、怖気付きました。
でも、それを解決してくれたのが、私が大好きで、心から信頼している仲間、従業員だったのです。
彼らの前で、自分の不甲斐なさを謝り、そして助けを求めました。非難轟轟かと思いきや、スタッフは「一緒にどうにかしましょう!」と言ってくれたのです。
「こんな素敵な仲間を私が死ぬまで守ろう!」とは考えたのですが、「ちょっと待って!、私が死んだあとは誰が守るの?」って考え始めました。
現在私は46歳ですが、例えばあと20年頑張ったとして、その時は66歳。でも、現在20歳の女性を雇用した場合、その時には彼女は40歳。
私が仕事を引退した場合、歯科医院がその当時のシステムでは存続していない可能性があり、引退とともにスタッフが路頭に迷うことになってしまうことに気が付きました。
これでは、「私が死ぬまで守ろう」と格好をつけたところで、意味がない。私が死んだり、引退したらスタッフを守ることができないのです。
おのずとスタッフが安心・安全な職場とは、安心して定年を迎えられる職場との考えに変わっていきました。
実際、自分に置き換えて考えてみると、40歳で職場がなくなったら、びっくりを通り越して焦燥感で一杯になりますよね。
勿論、その職場で培われたスキルはありますが、その職場でしか通用しないスキルがあることも現実。改めて新しい職場って、その年齢ではきつい!
当医療法人は患者様のために存在しています。安心で安全な医療を提供するために、ありとあらゆる手段を用いています。
外観は綺麗なビルでもなければ、開業して15年目に入っているので、NEW!!という感じはないかもしれません。でも決して古いと感じさせることはありません。そこに高々ではありますが、15年という歴史を感じて頂けると思います。
そして診療内容についてはいつでもNEW!!!なんです。胸を張って、世界標準と言い切れますし、安心・安全の医療と言い切れるのはここからきています。
でも、従業員が安心・安全に働ける職場というのも同じように重要視しています。私がいなくなっても、そんなことは関係なく存続している歯科医院。それが100年構想の始まりだったんです。
これからも、色々と岐路に差掛ったりすると思いますが、そんな時は迷わず、スタッフに相談します。だって、私の大好きなパートナーですから!!