おかんが携帯を変えた【理事長コラム】
「携帯の使い方がわからないんだよ~」
母親が携帯を替えた
それは大雪が降った日のこと。歯科医院に車で通勤している私には、帰宅することが難しくなり、父親の仏壇にお線香をあげるついでに、実家に泊まることとした。その日母親は新年会で征鮨さんにいたようで、宿泊の快諾と嬉しいことにお土産としてお寿司を持って帰ってくれた。
お土産を、お茶とともに堪能していたら、母親が私に携帯の使い方を聞いてくる。
ん?どうした?らくらくフォンじゃないの?
話を聞いていると、前日に携帯が壊れてその日から新しいものになったとのこと。それも最新型のギャラクシー。見た目はかなり格好がよい。しかし正直私が使ってもその機能を引き出すことには暫く時間がかかりそうであった。
さらに詳しく母親に話を聞くと、「だって私も最新の機能を使いたかったんだよ~」とのこと
「○○さんは、ラインができて、××さんは、インターネットを使って買い物をするんだよ」
私たちにとってはごく日常の行為が、御年80歳の母親にとっては、それは最先端の行為。同年代の方々の携帯を使う方法に嫉妬していたなんて。新しい最新型を買えばそれができると感じていたのだろう。
何とも、わが母親、物凄くいとおしい!!でも、おかん、どんなに新しくても通話の際のボタンをスライドすることだけはどうにか覚えてくれ。そしていつまでも、最先端を求める女でいてくれ!息子ながら応援します